皆さま、こんばんは
お元気になさって居られますか?
連日連夜、
胸焼けのするようなニュースが
テレビの液晶を汚してますね。
ああいうのを見ると、
「気候だけじゃなく
人もおかしくなってる」
そんな気がします。
そのせいでしょうか?
今日、ちょっと変わった経験を
したんですよ。
「つけられてる?」
それに気づいたのは、
大阪市内の某ファッションビルの
短いエスカレーターに
乗った時でした。
「ママぁ。
足、痛いぃ」
真後ろから聞こえて来た、
小さな坊やの甘える声に
咄嗟に振り返ったわたしは、
その向こうに見える男性に
「ん?」
違和感を感じました。
20分ほどの間に
何度も視界に入った
淡いベージュのシャツ。
斜めがけにしたボディバックの赤が
印象に残って居りました。
「偶然かな?」
いつもなら、
然程気にしないんですがね。
今日は、何だか嫌な感じがして、
目についたトイレで
メイクを直すことにしました。
「トイレの外で相手が待ってたら
もう少し警戒した方が良いかも?」
「きっと大丈夫」という
希望的観測に抗う「何か」を
感じながら、
ファンデーションを
ポーチに仕舞い、
無機質な表情で表に出ると、
真向いのカジュアルショップで
ハンガーにかかったシャツに
「ただ触っている」
その人の姿があり。
「……ああ」
そうなったら、
「思い過し」でも何でも……
走ろう。
わたしは、
年に数回しか走らない脚で
小走りにその場を後にしました。
すると、
さっき上がって来た
エスカレーターを
駆け下りるその途中で、
「すみません!
待ってください!」
後方から声がしたんです。
ハイヒールのサンダルでは、
どうせ追い付かれると、
覚悟を決めたわたしは、
ゆっくりと振り返りました。
軽く息を切らした、
五十代前半かと思われるその人は
わたしに近づいて来て、
開口一番、
「僕のこと、
買ってくれませんか?」
と言ったのです。
全身が泡立つのを感じて、
思わず言葉を失いました。
「気持ち良くしてあげますよ?」
言葉を繋ぐその人に、
「気持ち悪いです」とも言えず、
目を見開いたまんま、
踵を返して
ハイヒールのまんま
猛ダッシュで逃げました
思い起こして、
今頃、憤慨してるところです(笑)
気持ち良く?
ちょこざいなっ!